ある葬儀の風景 view
自分史「満州奮闘記」
2019/01/05
ある日のご葬儀です。
前回のブログで「我が家の記録」を書き残した故人の事を書きましたが、
今回は自分史を書き残した101歳のおばあちゃんの話です。
ご自身の満州での就職、結婚、終戦、引き揚げを書き、それを「満州奮闘記」として自費出版。
90代のある日、自分の体験を後世に残したいと、チラシの裏に書き始めたのだそうです。それまで、特にメモをとっていらしたわけでもなく、記憶をたどりながら一気に書き上げ、息子さんがいろいろ調べて裏付けをとっていかれたのだそうです。
約70年前の事を振り返って書かれたわけですが、当時の出来事に(プライベートなことにさえ)日付まであるのが驚きでした。
まさに「自分史」です。初めは冊子にでも出来ればいいとのお考えだったようですが、かなりの量の文章になり、息子さんが自費出版し周りの方に配ったとのことでした。
「まだ読んでいない」と言っていた若いひ孫ちゃんたち。
おばぁちゃんが生きた『想像を絶する世界』をどう感じてくれるのか・・・
ご高齢になってからもエッセイの通信教育を受けるなど、いくつになってもチャレンジ精神を忘れず、イキイキと輝いていたおばあちゃん。
楽しく生きることがモットーであるかのようにいつでも笑顔だったおばあちゃん。
思い出と共に一冊の本は、ご家族にとって大きな支えになることでしょう。
自分の知らない世界だけれど、それは紛れもなく自分のルーツなのですから・・・
「自分史」は葬儀においても、何よりもその人を表現できるツールです。
皆さんも「自分史」書いてみませんか?
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こだわったからこその自宅葬
代表者(森田理恵子)
プロフィール
経歴
- 1980年3月
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鹿児島短期大学音楽科卒業。
ピアノ講師として子どもや大人のレッスンをする傍ら、婚礼でエレクトーン・ピアノ演奏をしていたが、1998年、縁あって某大手葬儀社にて司会・ピアノ演奏・アテンダント・控室の清掃など、葬儀現場の女性の仕事を請け負うようになる。 葬儀現場における様々な業務に従事し、葬儀を一から学ぶ。
- 2001年
- 有限会社エムアール・コーポレーションを設立。
- 2007年
-
ある思いからその某大手葬儀社との契約を解除。
社員・スタッフはその葬儀社に移籍、一人でゼロからの再スタート。
- 2015年
- 一般社団法人自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー資格取得。
- 2017年
- 一般社団法人グリーフサポート研究所認定 グリーフサポートバディ資格取得。
- 2018年現在
-
約10社からの司会・ピアノ演奏の依頼を受け、スタッフを派遣。自らも司会者として奮闘中。
もっとご遺族の為にできることがあるのではとの想いから2015年より、株式会社ジーエスアイで、以前から興味のあったグリーフサポートを学ぶ。
- 2018年
- 一般社団法人グリーフサポート研究所認定 セレブラント資格取得。