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【グリーフサポート】何を生きがいに生きていこう
2022/01/09
ある日のご葬儀です。
亡くなった方は60代女性。
残されたご家族はご主人と2人の息子さん。
息子さんは不在で、ご主人と打ち合わせ。
愚痴や人の悪口なんて一切口にすることは無いほど、さっぱりとした性格の妻で夫婦げんかもしたことないです。
という話から始まって、仕事のこと、病気のこと、お二人の出会いまで聞かせていただきました。
話もひと段落して、ご挨拶して司会台の所に行って時計を見ると、開式30分前。
1時間も話してたんだぁ……
ナレーション書く時間があるかな?
おまけに、とても久しぶりの宗派で そこから導師との打ち合わせにも少々時間もかかり…
開式前に「ナレーション、間に合わないかも…」と担当者に言うと
「頑張って下さい」(ニッコリ) 「はい。(^_^;)」
久しぶりに焦りました。
ナレーションはなくてもいいと思っているけど、たくさんお話聞かせていただいたし、
奥様のしなやかな強さなど良いところは表現したい…
いつもより短く本質だけを捉えて書きました。
息子さんが話された遺族あいさつは、お母さんの性格、病気のことなど、とても詳しく話されたので、私のナレーションはギュッと短く書いたこと、結果的には丁度良かったです。
打ち合わせの最後、ご主人にグリーフについて少しお話しさせていただきながら
グリーフサポート研究所の小冊子「大切な人を亡くしたとき」を差し上げると
これから、何を生きがいに生きていこう…
そう涙ぐみながら呟かれたご主人。
当面は野菜作りに励もうって
土いじりはいいかもですね~
けれど決して無理なさらないよう…
ゆっくり悲しみと向き合いながら、
少しずつ、少しずつ……
こんな言葉が言えるのも、「グリーフサポートを勉強してきたから」というのはもちろんですが
私もそれなりの歳になってきて、喪主様が同年代だったり、年下だったり……
自然な感じでグリーフについても話せるようになりつつあります。
歳を重ねるのも悪くありませんね。