ある葬儀の風景 view
これからの葬儀はどこへゆく
2021/09/19
葬儀は少しずつ簡素化してきていたのですが、
コロナの影響で一気に簡素化が加速し、司会の依頼もかなり減りました。
葬儀社の担当の方と話しても、コロナが落ち着いても、もう元には戻らないんじゃないか……との意見が多いんです。
直葬がもっと増えていくんじゃないかって……
私たちがそういう風に考えてはまずいなぁと思います。
危機感を持つのは大切でしょうが……
以前、グリーフサポートのセミナーの中で
「もし、みんなが葬儀は必要ないと考えるようになり、葬儀をしなくなったとしたら、何が起こると思いますか?」
の問いに、みんなでそれぞれの考えを共有したことがあります。
命が軽んじられる。自殺者が増える。
犯罪が増える。宗教が無くなる。
うつが増える。
友人、家族関係が疎遠になってゆく……
などなど、色々なことが考えられます。
葬儀という儀式を、文化を途絶えさせないために、どうやったら、葬儀に価値を感じてもらえるのか……
会葬者の少ない葬儀が主流になったとしても、そこに価値は見いだせるはずです。
今日の女性担当者はこう話してくださいました。
こういう状況だからこそ、ひとつひとつの葬儀を丁寧に執り行いたいですよね。
何を望んでいらっしゃるのか、
そこには時間をかけるべきだと思っています。
悲しみの中だけど、良い葬儀だったね~といってもらえる何か…
〇〇で嬉しかったよね~と思ってもらえる〇〇とは何なのか……
今、価値のあるご葬儀をご提供できなければこれから先はありません。
そう思って試行錯誤の毎日です。
とても、嬉しくなりました。
このように前向きに話してくださる担当者に久しぶりにお会いした気がします。
仕事依頼の減った昨今ですが、実はこの葬儀社様からのご依頼だけは、この半年、3倍に増えています。
私も常にご遺族のことを考えて仕事に邁進してゆきます!
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こだわったからこその自宅葬
代表者(森田理恵子)
プロフィール
経歴
- 1980年3月
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鹿児島短期大学音楽科卒業。
ピアノ講師として子どもや大人のレッスンをする傍ら、婚礼でエレクトーン・ピアノ演奏をしていたが、1998年、縁あって某大手葬儀社にて司会・ピアノ演奏・アテンダント・控室の清掃など、葬儀現場の女性の仕事を請け負うようになる。 葬儀現場における様々な業務に従事し、葬儀を一から学ぶ。
- 2001年
- 有限会社エムアール・コーポレーションを設立。
- 2007年
-
ある思いからその某大手葬儀社との契約を解除。
社員・スタッフはその葬儀社に移籍、一人でゼロからの再スタート。
- 2015年
- 一般社団法人自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー資格取得。
- 2017年
- 一般社団法人グリーフサポート研究所認定 グリーフサポートバディ資格取得。
- 2018年現在
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約10社からの司会・ピアノ演奏の依頼を受け、スタッフを派遣。自らも司会者として奮闘中。
もっとご遺族の為にできることがあるのではとの想いから2015年より、株式会社ジーエスアイで、以前から興味のあったグリーフサポートを学ぶ。
- 2018年
- 一般社団法人グリーフサポート研究所認定 セレブラント資格取得。