ある葬儀の風景 view

自分の葬儀をプロデュース その1

自分の葬儀をプロデュース その1

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① 事前相談のご依頼

② 故人自身の希望

③ 次回へつづく・・

④ お葬式打合せ

⑤ そして、お葬式

⑥ 故人らしさとのであい

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① 事前相談のご依頼

ある日のことです。40代の女性(以下長女さん)から電話が入りました。

「母の体調がよくないのですが、自ら終活を始め、今、終活が生きがいのようになっています。

葬儀のことも、自分で決めておきたいようで、入院前に、近くの葬儀社に相談に行ったのですが、見積書も出してくれず、対応も悪かったのでそこはやめようかと・・・父の葬儀をしたところで、会員ではあるんですが・・・

母はA社を考えているようですが、相談に乗っていただけますか?」 

 

病院で事前相談というのは、私にとって初めてでしたので少し緊張して、病室に伺いました。

ベッドに横になり、鼻から酸素を吸入して、少し話しにくそうにしていらっしゃいましたが、

こころよく出迎えてくださって、「葬儀のことを全部決めたい。見積書を出してもらったら、全額、喪主である長男に預けたい。」そう、気丈に切り出されたのです。

その方をMさんとします。

私自体は、見積もりの金額は出せないこと。

今日はご葬儀の希望をお聞きして、後日、葬儀社の担当者と見積もりのために再度伺うことを説明し、お話をお聴きしました。

ご葬儀の希望と言っても、私は葬儀社ではないので、祭壇や棺などの物に関する打ち合わせはほとんどしません。イメージはお聞きしますが・・

今の想い、今までの人生、誇りに感じていらっしゃる事、大切にしてきた想い、

そして、こんな葬儀にしたいという想いを、話していただきます。

 

Mさんは声が出にくい感じはありましたが、言葉には力強さがありました。これまで、一生懸命生きてこられた人生の重みが伝わりますし、「目一杯動いて、目一杯働いて、何の悔いもない。全て、子どもたちに頼んであるし、後は葬儀を決めるだけ・・・」笑いながらおっしゃる目にも、力がありました。

 

私の仕事は簡単に言うと、打ち合わせでお話を聴いて、一緒に考えて、その人らしい葬儀をプランニングしてゆく、そして、その人の想い・ストーリーを通夜・葬儀で表現することです。

 

ですが、Mさんは、すでに色々なことを決めていらっしゃいました。

 

② 故人自身の希望

多くの人に来てもらいたい。

香典は受け取らないが、足を運んでくださったお礼にお返しはする。すでに購入済み。

お礼状の文章もご自身で書いてある。

葬儀で見ていただくDVDも孫たちが作ってくれた。

もちろん遺影写真も決まっているし・・・

お棺に入るための白い着物も、新しく用意してある。

思い出コーナーに飾ってほしいものも準備してある。

音楽は「御仏に抱かれて」

 

準備の良さと潔さに驚きましたが、これまでの人生を教えていただきながら、決断力と実行力、ご主人亡き後も、ひるまぬ勇気を持ち、自ら道を切り開いてこられたのだと、理解できました。

お葬式の打合せでしたが、始終、笑顔での時間。

手前味噌ですが、Mさんにとって、ご自分の生き生きとした時代、自分の果たしてきた役割、こども、孫たちに伝えたい想いなど、話すことは良い時間だったのではないでしょうか

横で聞いていらした長女さんも、改めて、母の想い、懐かしい思い出に触れる穏やかな時間だったように思います。

反省点もいろいろありますが、とても濃い時間でした。

付け加えておきますが、全て、母の思うとおりの葬儀にしてほしい、それがご家族のご希望でした。

 

③ 次回へつづく

長くなりましたので、続きは明日、投稿します。

      であいのそうぎドットコム 森田理恵子

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代表者(森田理恵子)
プロフィール

経歴

1980年3月

鹿児島短期大学音楽科卒業。

ピアノ講師として子どもや大人のレッスンをする傍ら、婚礼でエレクトーン・ピアノ演奏をしていたが、1998年、縁あって某大手葬儀社にて司会・ピアノ演奏・アテンダント・控室の清掃など、葬儀現場の女性の仕事を請け負うようになる。 葬儀現場における様々な業務に従事し、葬儀を一から学ぶ。

2001年
有限会社エムアール・コーポレーションを設立。
2007年

ある思いからその某大手葬儀社との契約を解除。

社員・スタッフはその葬儀社に移籍、一人でゼロからの再スタート。

2015年
一般社団法人自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー資格取得。
2017年
一般社団法人グリーフサポート研究所認定 グリーフサポートバディ資格取得。
2018年現在

約10社からの司会・ピアノ演奏の依頼を受け、スタッフを派遣。自らも司会者として奮闘中。

もっとご遺族の為にできることがあるのではとの想いから2015年より、株式会社ジーエスアイで、以前から興味のあったグリーフサポートを学ぶ。

2018年
一般社団法人グリーフサポート研究所認定 セレブラント資格取得予定。

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有限会社エムアールコーポレーション

鹿児島市伊敷1丁目14-8TEL:080-2708-3087 FAX:099-833-3026Mail:madoguchi@deainosougi.com

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